ゲームというと個人または、友だちとともに楽しむというものでしたが、最近ではゲームの形態も人と人とのつながりというコミュニケーションとしての場ともなっています。実際、ゲームとコミュニケーションはどんな関係があるのでしょうか。

もちろん、オンラインゲームといってもいろいろあります。中にはゲームの仕組みを利用して、お金もうけだけを目的とするものもたくさんあります。マイナスの側面はあるものの、ウェブブラウザーやアプリを触っているだけでは見ることが出来ないイノベーションがオンラインゲームにはありますし、そこから学べるところはたくさんあります。

注目したいのはオンラインゲームには村とも呼べるシンプルな社会構造が存在し、そこではさまざまなかたちのコミュニケーションがなされていることです。またそこに参加しているのはいろいろな背景をもった人をもった方が同じ世界でゲームをしていることです。長く人気が続くオンラインゲームはいくつかありますが、それでも多くのプレーヤーから支持されているのは、実世界に似た社会構造と人とのつながりがあるからかもしれません。

ゲームを遊んでいる者同士だけでなく、プレーヤーとゲーム開発者の間でも意見や質問など頻繁なやり取りがあります。常にゲームを通じてたくさんの人がつながっているそれが現代の新たなコミュニケーションの形といえます。ゲームによってコミュニケーションの手法は異なりますが、そのような現場の意見がゲームの改善につながることがあります。

現代社会では人とのつながりが弱くなっていることが問題となっていますが、そのためプレーヤーにとってオンラインでの対話が気軽で充実していると感じる要因だといえます。問題は、オンラインのコミュニケーションをどう実世界へつなげ、生かすのかが課題といえます。