楽しいだけが、ゲームではありません。中には熱中するあまり、日常生活に支障をきたす恐れがあります。今回は、よく聞かれるネトゲ廃人(ねとげはいじん)について見てみましょう。

「ネトゲ」は「ネットワークゲーム」の略です。ネットワークゲームから抜け出せなくなり、無断欠勤、不登校、失業など現実生活に支障をきたすようになった人の事をネトゲ廃人といいます。

なぜこのような事になるのでしょうか。ネットゲームはテレビゲームとは違って、ネットを通して不特定多数の人とチームを組むなど、相手となって対戦をしていきます。いったんチームを組むと、ゲームをやめたくても、チーム仲間がまだ対戦を続けたいという意志を見せている場合、勝手にゲームをやめると迷惑がかかるので、そのままゲームを続けてしまいます。その結果、なかなかやめられなくて徹夜してしまい、次の日には会社や学校などに行けなくなるくなり、それが続くと「廃人」と同じようになってしまう状態のことです。

ネットゲームの依存性

ネットゲームにハマり込み廃人と化する原因はその強力な依存性にあります。対戦相手が存在するので、ネットゲーム上の人間関係が形成され、責任も生まれてきます。また、ゲーム内の世界が終わりがなく、常に動いていることも依存性が高くなる要因に上げられます。ゲーム製作者も、簡単に目標に達することができないよう工夫が凝らしてあり、次のレベルに進むための必要経験値のハードルを高くする、レアアイテムを入手しにくく設定されているというわけです。

もしネットゲーム依存状態になってしまった場合、ネットゲームを断つことが大切ですが、簡単ではありません。依存から抜け出す第一歩はスケジュール管理をすることです。規則正しい生活を送り、ゲームの利用時間は一日2時間まで、など明確なスケジュールを立てることによって抜け出せますが、それでも現実は厳しいと言えるでしょう。特にご両親の皆さんはお子さんのゲームの利用時間についてしっかり把握し、各家庭できちんと決まりを設けておくことが大切です。