リアルマネートレードという言葉をご存じでしょうか。ゲームの通貨や、アイテムを現金にて取引するシステムですが、多くの問題や犯罪を招いています。ゲームの正しいあり方について再吟味してみましょう。

RMT(リアルマネートレーディング) とはゲーム内の通貨、アイテムなどを現実世界の現金にて売買することを指します。具体的には、オンラインゲーム上のキャラクター、アイテム、ゲーム内仮想通貨などを、現実の通貨で取引します。基本的にはリアルマネートレーディングは禁止になっています。しかし、ゲームプレイ時間を多く取ることが出来るプレイヤーが、他プレイヤーを出し抜くことが可能であるため、このようなシステムが成立しています。RMTを基本設計に盛り込んでいないゲームにおいては、RMT対策のコスト増加、プレイヤー数の減少といったデメリットが顕著になるため、利用規約でRMTへの関与は全面的に禁止されているが、RMTをゲームの基本設計に位置付け、積極的に利用を推奨しているオンラインゲームも存在しているようです。それ自体を現実商売として法人に手運営する会社もあれば、個人取引もあるということです。
 
現段階ではRMT自体を無くすのは不可能に近いかと思い、今後は業界、行政の対応が公認に動くのか、それとも規制に動くのか注目しています。しかし、金銭の授受があるため犯罪に結びつきやすく、毎年数人の逮捕者が出ています。

問題として、BOTの大量発生、サーバーダウン・ラグの発生、ゲーム内経済の崩壊、アカウント窃盗を目的としたコンピューターウィルス、不正アクセスなどのサイバー犯罪の増加、不正行為への対策コストに反比例するサービス低下(新規コンテンツ開発の減少、顧客サポート機能低下など)などたくさんの懸念要素があります。
これらが原因となり、不満を抱えたユーザー層が離散することにより、ゲーム業界の収益低下リスクともなりかねます。そのため、利用規約でRMTを禁止されているゲームにおいてRMTを利用することは、結果ゲームをユーザーが自ら破壊する行為となっています。